- 2018.06.08 -
「リンパ」という言葉を聞いたことはありませんか?
リンパの流れをよくすると、むくみの改善などの効果があるといわれていますが、どうしてそのような効果が出るのかちょっと気になりませんか?
そこで、今回は、『リンパ』についてご紹介いたします。
リンパには老廃物や余分な水分を回収する働きがあり、「体の下水管」とも言われています。
リンパが流れるリンパ管は、血管同様全身に網の目のように張り巡らされており、その間にはフィルターの役割をする関門のリンパ節があって、体内に進入した細菌や異物を食い止める役割をしています。
リンパの流れが悪くなると、老廃物や余分な水分が皮膚の下に溜まってしまい、むくみが生じます。
その他にも冷えやしびれ、ぴりぴりした痛みなどが症状として現れることがあります。
リンパの流れが悪くなる原因には主に2つあります。
①弁がないリンパ管がある
皮膚のすぐ下の浅いところを通るリンパ管には逆流を防ぐ弁がないため、皮膚や筋肉などを伸び縮みさせてリンパ管を動かしてあげないと流れが悪くなってしまいます。
②リンパ節への圧迫
リンパ節は脇の下や足の付け根、膝の裏など身体のあちこちにあり、ここが圧迫されるとリンパの流れも滞ってしまいます。
では、リンパの流れをよくするにはどうしたら良いでしょうか。
今回は、むくみなどのトラブルが多い足への対処をご紹介いたします。
リンパの流れをよくするためには、足の筋肉を動かすなどして、その力を借りることが重要になります。
一番効果的な方法です。デスクワークの人など、座っている時間が長い方は、1時間に1回程度歩くことが最良の予防法になります。
トイレやお茶汲みなど、少しの時間で良いので歩く時間を作るようにしましょう。
しかし、せっかく歩いても筋肉の力が弱いと、リンパ管へのポンプ作用が弱いために十分にリンパが流れません。運動やストレッチで、普段から足の筋肉を鍛えることも必要です。
椅子に座っていたり立っているときは、足踏みやつま先立ち、足首をグルグル回す運動を行うと効果的です。
椅子の上に足を上げたり、横になったときにクッションなどで足を上げると、重力の力でリンパが流れやすくなります。
リンパ管は1分間に10回程度わずかに収縮してリンパを流しています。リンパマッサージを行うと、この動きを活性化することができます。
また、マッサージを行ってリンパの流れを促すと、免疫を司るリンパ球の数が増え、免疫力アップにもつながるという報告もあります。
ご自身を振り返って、リンパの流れが悪くなっていると感じることはありませんか?
リンパを流して、むくみなどの症状を予防・改善しましょう!